事例43 併合11級の事前認定を、異議申し立てにより覆し、高次脳機能障害及び味覚障害を認定させて、併合6級とし、合計約3200万円の損害賠償金を取得した事案
事例43 併合11級の事前認定を、異議申し立てにより覆し、高次脳機能障害及び味覚障害を認定させて、併合6級とし、合計約3200万円の損害賠償金を取得した事案
依頼者
相談者 正社員 60代男性
等級・部位 併合等級6級・頭部
事案の概要
依頼者の方は、直進道路を自転車で走行中、向かいから走行してきた相手方車両と接触し転倒し、頭部に傷害を負いました。
事故後、ご本人には、性格の変化や易怒性が見られましたが、保険会社による事前認定の結果、高次脳機能障害は否定され、嗅覚喪失を含め、併合11級の認定を受けました。
当事務所介入後、解決に至るまで
当事務所の弁護士がご本人と面談したところ、高次脳機能障害の疑いがあり、さらに、嗅覚障害だけでなく、味覚障害も考えられたため、協議の上、まずは異議申し立てを行うこととしました。直ちに入念な準備を行い、異議申し立てを行ったところ、高次脳機能障害が認定され、味覚障害を併せて、併合6級との結果になりました。
その後、相手方保険会社との間で示談を進めたところ、依頼者の方が確定申告を行っていなかった収入を認定するかにつき、争いとなりましたが、弁護士が適切な立証を行った結果、この収入についても、一部認定させることに成功し、合計3200万円もの賠償を受けることができました。
解決のポイント
・以前の後遺症認定の際に見落とされていた高次脳機能障害及び味覚障害について認定を受け、賠償額を大幅に増額させた。
・弁護士が適切な立証を行った結果、確定申告を行っていなかった収入についても、相手方保険会社に一部認定させた。
※本事例は当事務所で取り扱った事案をもとに記載されていますが、事案及び個人の特定がなされないよう、事実関係を一部変更または抽象化させていただいております。
- 事例81 死亡事故において過失がないとする相手方の主張を避けた事例
- 事例80 歯牙欠損に関して訴訟を提起し、インプラントの将来治療費を認めさせ、こちらの主張する過失割合で和解した事例
- 事例79 プラトー骨折の事案において、後遺障害14級9号に異議申し立てを行い、12級13号を獲得した事例
- 事例78 死亡事故事案(80代)において、死亡逸失利益や死亡慰謝料などについて訴訟手続きにより損害賠償金を約1.9倍増額させた事例
- 事例 77 主婦のむち打ち事案において、治療費打ち切り後の治療の正当性が認められ、相手方保険会社が否認していた休業損害についても支払いを受けることに成功した事例
- 事例76 会社の代表者が交通事故に遭い、休業が発生しましたが、固定の役員報酬が支払われていたため減収がない場合において、会社の反射損害として、交渉で約90万円を回収した事例
- 事例75 高次脳機能障害の事案において、異議申し立て等を経て併合6級を獲得し、相手保険会社からの最終提案額の3倍の賠償金を回収した事例
- 事例74 いわゆるむち打ち(頚椎捻挫・腰椎捻挫)損傷の事案において、後遺障害14級9号を獲得し、損害賠償金約400万円(自賠責回収分も含む。)を回収した事例
- 事例73 損害額総額 治療費含め総額約486万円を認めさせた事例
- 事例72 坐骨骨折などの傷害を負った事案につき、後遺障害等級14級を獲得し、交渉段階において、裁判基準による和解(既払い金や自賠責分を除き約500万円)に成功した事例