事例17 死亡事故事案において相手方保険会社の提示した損害賠償金を約1.6倍増額させることに成功した事例
事例17 死亡事故において相手方保険会社の提示した損害賠償金を約1.6倍増額させることに成功した事例
依頼者 : 交通事故によりお亡くなりになられた被害者のご遺族
事件受任に至るまで
依頼者は、高速道路上で発生した交通事故(以下「本件交通事故」といいます。)によってお亡くなりになられた被害者の遺族でした。
本件交通事故は、高速道路上の路肩において、被害者が、自身が運転していた自動車のタイヤ交換作業を行っていたところ、走行車線をはみ出して走行してきた大型トラックにはねられ、お亡くなりになられた死亡事故でした。
本件交通事故後、相続人であったご遺族が当事務所にご来所され、死亡事故事案における損害賠償手続、保険会社への対応及び協議など今後の手続の一切を弁護士に依頼したいとのことでしたので、当事務所弁護士が事件を受任することになりました。
争点及び法的問点
本件交通事故は、高速道路上における「人」対「自動車」の事故という比較的珍しい態様の交通事故であり、損害賠償請求の中で、死亡逸失利益や死亡慰謝料等の損害額その他過失相殺(過失割合)が大きな争点となることが予測されました。
また、被害者の方がお亡くなりになっているため、損害賠償手続を処理していくためには、被害者の相続人の調査及び確定の問題、被害者の生前の収入や生活状況その他債権債務関係の調査などの各問題点を検討する必要がありました。
解決に至るまで
事件受任後、当事務所弁護士が、上記各問題点について速やかに調査を開始し、一つ一つ問題点をクリアにしていきました。
そして、上記各争点については、加害者についての刑事裁判記録(交通事故事案において、加害者は、民事上の損害賠償責任とは別に、刑事上の責任を負う場合があり、その場合、加害者は、刑事上、被疑者・被告人という立場におかれます。)を取得し、その記録などから各争点について、当方に有利となる証拠を収集していきました。
相手方保険会社との具体的な損害賠償額の交渉に入った段階で、受任当初の予測のとおり、上記各争点が大きな問題になりましたが、収集した証拠に裏付けられた当事務所弁護士の主張により、交渉を有利に進め、最終的には、相手方保険会社より提案された損害賠償金を約1.6倍増額させることに成功しました。
解決のポイント
①死亡逸失利益や死亡慰謝料などについて、相手方保険会社と交渉し、最終的に損害賠償金を約1.6倍増額させたこと。
②専門的知識経験を有する相手方保険会社との損害賠償交渉も専門家である弁護士がすべて代理して行うことにより、依頼者の物理的及び精神的負担をなくし、依頼者の利益を実現できたこと。
③高速道路上の対自動車の交通事故という大幅な過失相殺が見込まれる事案において、当事務所介入により被害者の過失割合を相当程度低くできたこと。
※本事例は当事務所で取り扱った事案をもとに記載されていますが、事案及び個人の特定がなされないよう、事実関係を一部変更または抽象化させていただいております。
- 事例81 死亡事故において過失がないとする相手方の主張を避けた事例
- 事例80 歯牙欠損に関して訴訟を提起し、インプラントの将来治療費を認めさせ、こちらの主張する過失割合で和解した事例
- 事例79 プラトー骨折の事案において、後遺障害14級9号に異議申し立てを行い、12級13号を獲得した事例
- 事例78 死亡事故事案(80代)において、死亡逸失利益や死亡慰謝料などについて訴訟手続きにより損害賠償金を約1.9倍増額させた事例
- 事例 77 主婦のむち打ち事案において、治療費打ち切り後の治療の正当性が認められ、相手方保険会社が否認していた休業損害についても支払いを受けることに成功した事例
- 事例76 会社の代表者が交通事故に遭い、休業が発生しましたが、固定の役員報酬が支払われていたため減収がない場合において、会社の反射損害として、交渉で約90万円を回収した事例
- 事例75 高次脳機能障害の事案において、異議申し立て等を経て併合6級を獲得し、相手保険会社からの最終提案額の3倍の賠償金を回収した事例
- 事例74 いわゆるむち打ち(頚椎捻挫・腰椎捻挫)損傷の事案において、後遺障害14級9号を獲得し、損害賠償金約400万円(自賠責回収分も含む。)を回収した事例
- 事例73 損害額総額 治療費含め総額約486万円を認めさせた事例
- 事例72 坐骨骨折などの傷害を負った事案につき、後遺障害等級14級を獲得し、交渉段階において、裁判基準による和解(既払い金や自賠責分を除き約500万円)に成功した事例