事例63 死亡事故事案において、交渉のみで赤本基準以上の慰謝料(3000万円)を含めて合計約6000万円を獲得した事例
事例63 死亡事故事案において、交渉のみで赤本基準以上の慰謝料(3000万円)を含めて合計約6000万円を獲得した事例
事案の概要
本件交通事故は、被害者が、普通自動二輪車(バイク)で、二車線の道路の第二車線を走行していたところ、後方を走行していたトラックの運転者のわき見運転により、後方から追突された結果、お亡くなりになられたという交通事故でした。
本件交通事故後、相続人であったご遺族が当事務所にご来所され、死亡事故事案における損害賠償手続、保険会社への対応及び協議など今後の手続の一切を弁護士に依頼したいとのことでしたので、当事務所弁護士が事件を受任することになりました。
本件の問題点および解決に至るまで
ア 過失割合
本件では、当初、加害者が、走行中の加害車両の前に被害者が割り込んだと主張し、
被害者にも過失があると主張していました。
これに対し、当事務所では取得した資料を精査し、加害者の言い分は不合理である旨を主張しました。
また、刑事裁判においても、最終的に、加害者は、被害者が割り込んできたという証言を撤回しました。
そのため、被害者の過失が0であることを前提に、保険会社と交渉を進めました。
イ 損害額
本件で損害となるのは、慰謝料、逸失利益、葬儀費用でしたが、この中で、特に慰謝料の金額が問題となりました。
当事務所では、被害者が一家の支柱であることを前提に、当初、加害者が自己の認識に反する事実を述べて
被害者の過失を主張していたことが、慰謝料の増額事由にあたることを主張し、
交渉で、赤本基準以上の3000万円の慰謝料を獲得できました
(そのほかの損害(逸失利益、葬儀費)を加えて合計約6000万円の支払いを受けました。)。
ウ 刑事手続におけるサポート
損害賠償請求とは直接関係はありませんが、死亡事故事案では、加害者が起訴されて刑事裁判を受ける場合があります。
依頼者は、刑事手続に関与した経験がなく、どのように対応すればよいのか困惑しておりました。
そこで、当事務所では、被害者参加をするか否かについて検察官との面談に同席するなど、
刑事手続も含めて総合的にサポートしました。
解決のポイント
ア 適切な調査や事実の主張をすることにより、被害者の過失を0として交渉できたこと
イ 加害者の悪質性を主張して、交渉で、赤本基準以上の慰謝料を獲得できたこと
ウ 刑事手続への参加も含めて総合的にサポートし、依頼者の不安を解消したこと
※本事例は当事務所で取り扱った事案をもとに記載されていますが、事案及び個人の特定がなされないよう、事実関係を一部変更または抽象化させていただいております。