橈骨神経麻痺 (とうこつしんけいまひ) 

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橈骨神経は頚椎から鎖骨の下を走行し、腋の下を通過して、上腕骨の外側をぐるりと回り、外側から前腕の筋肉、伸筋に通じています。橈骨神経は手の甲の皮膚感覚を伝える神経です。
橈骨神経の障害が起こる部位は、3つ、腋の下、上腕骨中央部、前腕部です。
交通事故では、上腕骨骨幹部骨折、上腕骨顆上骨折、Monteggia骨折等で発症、上腕中央部の麻痺が多いのが特徴です。
症状としては、手の掌は何ともないのに手の甲が痺れます。
特に、手の甲の親指・人差し指間が強烈に痺れるのです。
手首を反らす筋肉が正常に働かないので、手関節の背屈ができなくなり、親指と人差し指で物をうまく握れなくなり、手は、下垂手=drop hand変形をきたします。
橈骨神経の支配領域は、親指~薬指の手の甲側なので、この部位の感覚を失います。
診断は、上記の症状による診断や、Tinel徴候などのテストに加え、針筋電図も有効な検査です。
患部を打腱器で叩き、その先の手や足に電気が走ったような痛みを発症するかどうかの神経学的検査法をTinel徴候、チネルサインと呼んでいます。
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治療ですが、圧迫による神経麻痺であれば自然に回復していきます。
手首や手指の関節の拘縮を防止する観点からリハビリでストレッチ運動を行います。
カックアップやトーマス型の装具の装用や低周波刺激、ビタミンB12の投与が行われます。
156-4.jpg156-5.jpg           カックアップ装具              トーマス型装具 

稀には、末梢神経が骨折部で完全に断裂していることがあります。
断裂では、知覚と運動は完全麻痺状態となり、観血術で神経を縫合することになります。
手術用の顕微鏡を使用し、細い神経索を縫合していくのですから、
手の専門外来のある病院で手術を受けることになりますが、陳旧性、古傷では、予後不良です。

 

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