105 足根骨の骨折 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
足底腱膜炎は、先の足底腱膜断裂の前段階、足底筋の一部の断裂や炎症です。
足底筋はアーチ状の構造を持つ足の骨に対して、弓の弦のように張られていて、ジャンプや走ることで、足が受ける衝撃を吸収する役目を担っています。
足底筋膜炎は主に、踵の骨の周辺に発生し、痛みを引き起こします。
足底腱膜炎の主な症状は、かかと周辺の痛みです。
この痛みは、踵を地面に付けたときに、増強します。
足底筋膜炎の治癒は、個人差、年齢差がありますが、早ければ3カ月、長くて2、3年です。
非ステロイド性抗炎症剤、NSAIDsやステロイド剤の投与で炎症の悪化を抑え、マッサージ、ストレッチ運動などで痛みを緩和させるリハビリが続けられ、日常歩行には、アーチサポートやヒールカップといった、足の構造を支援する装具を装着することもあります。
足底腱膜炎、足底腱膜断裂における後遺障害のポイント
①若年者、スポーツで鍛えている被害者は、これらの傷病名で後遺障害を残すことは通常はなく、3カ月以内で就労復帰、通常の日常・社会生活を過ごすのが一般です。
②高齢者では、リハビリの効果が得られず、痛みが長期化することがあります。
MRIの撮影で、炎症所見もしくは断裂を立証し、持続的な歩行時痛で、後遺障害を申請します。
画像による他覚的所見が認められていれば、14級9号が期待できます。
後遺障害では、いつの場合でも、画像所見が決め手です。
MRIで、炎症や断裂の器質的損傷が立証できれば、より確実といえます。
この記事を書いた人
弁護士法人江原総合法律事務所
埼玉・越谷地域に根差し、交通事故に豊富なノウハウを持つ江原総合法律事務所の弁護士までご相談下さい。交通事故分野における当事務所の対応の特徴は、「事故直後」「後遺症(後遺障害)の事前認定前」からの被害者サポートです。適切なタイミングから最適なサポートをいたします。