298 嚥下障害

嚥下障害とは、飲食物の咀嚼や飲み込みが困難になることをいいます。
咀嚼した食物は、舌により咽頭へ送り込まれて嚥下するのですが、そのときは、軟口蓋が挙上して、口腔と鼻腔が遮断、喉頭蓋で気管に蓋をし、嚥下の瞬間だけに開く、食道へと送り込まれているのです。
これらの複雑な運動に関わる神経や筋肉に障害が生じたときに、嚥下障害を発症します。

 

 

嚥下障害では、食物摂取障害による栄養低下と、食物の気道への流入=誤嚥による嚥下性肺炎=誤嚥性肺炎が問題になります。

 

 

嚥下障害における後遺障害のポイント

 

嚥下障害とは、食物を飲み下すことができない状況を説明しています。

舌の異常や食道の狭窄が原因となりますが、交通事故では、頭部外傷による高次脳機能障害で、咽喉支配神経が麻痺したときに発症しています。

この等級は咀嚼障害の程度を準用して等級を定めます。

咀嚼と嚥下は併合せず、いずれか上位等級の選択となります。

 

 

耳鼻咽喉科で実施される嚥下障害を立証するための検査としては、以下の3つがあります。

①咽頭知覚検査

鼻腔内に直径2mmのカテーテルを挿入、仰臥位になり、常温の生理食塩水を1ml、次に冷水を1ml注入、自然嚥下までの時間を測定するもので、咽頭知覚時間の正常値は5.9±1..3秒、嚥下障害では、時間が長くなります。

 

②咽頭ファイバースコープ検査

下咽頭や喉頭の機能を確認するには、喉頭ファイバースコープによる内視鏡検査が必要です。

誤嚥の有無は、検査食で行う嚥下内視鏡検査にて、判定することができます。

 

③嚥下造影検査

造影剤を使用、嚥下状態をX線透視下に観察する嚥下造影検査は、実際に食べ物がどのように飲み込まれるかを調べることができ、信頼性の高い検査ですが、誤嚥が発生する可能性が高いときは、この検査を実施することができません。

 

この記事を書いた人

弁護士法人江原総合法律事務所

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