4 肩関節の構造

さて、本項から先では、鎖骨骨折、肩の腱板断裂等、傷病名ごとの、「後遺障害のポイント」をテーマに、解説を行いますが、その前提条件として、まず、肩関節の構造について解説します。
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骨だけで肩関節を見ると、丸い上腕骨頭が肩甲骨の窪みに、ひっついているだけで、肩甲骨は、鎖骨につり下げられるように連結し、他方で、肋骨にも乗っかっており、頼りなげな構造となっています。

肩関節は、上肢に自由度の高い運動範囲を与えていますが、極めて不安定であり、外傷の衝撃により、骨折や脱臼を起こしやすい関節構造となっているのです。

これらの不安定性を補う必要から、関節唇、関節包や腱板によって補強されています。

上方には、烏口肩峰靱帯があり、上方の受け皿となり、滑液包が潤滑の役割を担っています。 関節包は余裕を持たせる一方で、局部的に肥厚し安定性を高めています。

さらに、肩関節は、三角筋と大胸筋の大きな筋肉で覆われています。

 

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大胸筋
三角筋は、肩関節を屈曲・伸展、外転、水平内転・水平外転させる作用があり、大胸筋は、肩関節の水平内転、初期段階の屈曲、内転、内旋動作などに関与しています。

ここでは、ムチウチに次いで多発している鎖骨骨折(バイクや自転車の事故では、手を突いた際や、転倒時に強く外力が加わった際に、肩から鎖骨にかけて、負傷するケースが多いです。)について、遠位端骨折、肩鎖関節脱臼、胸鎖関節脱臼の3つの外傷と後遺症を解説します。

そして、肩腱板断裂、肩関節の脱臼、反復性肩関節脱臼、肩関節周囲炎、上腕骨近位端骨折、上腕骨骨幹部骨折に進み、肩関節周辺で発生している全ての傷病名と後遺障害を説明します。

 

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この記事を書いた人

弁護士法人江原総合法律事務所

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