骨盤骨折の重症例

3) straddle骨折、Malgaigne骨折

骨盤は、骨盤輪と呼ばれる内側でぐるりと輪を作っています。
この骨盤輪が、一筆書きに連続しているので、骨盤は安定しているのです。
両側の恥骨と坐骨の骨折で、骨盤輪の連続性が損なわれているようなstraddle骨折、

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straddle骨折骨盤複垂直骨折であるMalgaigne骨折では、骨盤の安定性が失われ、骨盤がぐらつきます。

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骨盤複垂直骨折は、この骨盤輪を形成している骨盤が2カ所骨折したもので、2カ所の骨折により骨盤の安定性が損なわれます。
転位の認められるものは、創外固定器により、整復固定術が実施されています。

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若い女性で、骨盤に多発骨折をきたしたときは、婦人科的に精査しておく必要があります。
骨盤の変形により、正常分娩が不可能で、帝王切開が余儀なくされることが十分に予想されます。
これは11級10号に該当する後遺症になります。
当然、出産が可能な年数の減少について、別途損害賠償が認められます。

4)恥骨結合離開と仙腸関節の脱臼

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骨盤は左右2つの寛骨が、後ろ側で仙腸関節、仙骨を介して、前側で恥骨結合を介してジョイントしています。左右の寛骨は腸骨・坐骨・恥骨と軟骨を介して連結し、寛骨臼を形成しているのです。
この輪の中の骨盤腔は内臓を保護し、力学的に十分荷重に耐え得る強固な組織となっているのですが、大きな直達外力が作用すると複合骨折となります。
上図のような不安定損傷になると、観血的に仙腸関節を整復固定すると共に、恥骨結合離開についてはAOプレートによる内固定の必要が生じます。
上のイラストは、右大腿骨頭の脱臼も伴っています。

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大腿骨頭の納まる部分である、寛骨臼の損傷が激しいときは、骨頭の置換術に止まらず、人工関節の置換術に発展する可能性が予想されます。
本件程度の損傷の場合、股関節は10級11号が、骨盤は12級5号が認められ、併合で9級が認定されうるケースと言えます。

 

 

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