右手首の腱鞘炎と前腕部の炎症

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※腱鞘 腱が通るトンネル
※長母指外転筋腱 親指を伸ばす働きをしています。
※短母指伸筋腱 親指を広げる働きをしています。

1)ド・ケルバン病
右手首の腱鞘炎で代表的なものは、ド・ケルバン病です。
ド・ケルバン病は、長母指外転筋腱と短母指伸筋腱が、腱が通過する腱鞘で狭窄された状態です。
腱鞘、腱が走行するトンネルが炎症し、トンネルの空間が狭められて腱の滑走が妨げられるのです。
症状は、手首の腫れ、痺れ、多少の熱感があり、親指を動かすときに痛みが生じ、物を掴んだり持ち上げたりすることが困難になります。
スポーツでは、テニスをしている人に多く、中年の女性に多いと報告されています。

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親指を曲げ、グー状態で小指側に手首を曲げると激痛が走るフィンケルシュタインテストにより、診断されています。
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保存療法            ステロイドの注射       腱鞘切開術

治療は、
安静下で、軟膏で炎症を抑え、装具による固定を行うもの、
腱鞘内にステロイド注射を行い、装具で固定するもの、
局所麻酔により、皮下腱鞘の切開を行う、日帰り手術となるもの、
治療は、上記の3種類で、通常は、後遺障害を残しません。

腱鞘炎を放置した結果、症状が悪化すれば、最悪では、筋肉が拘縮し、手首や指を動かすことができなくなり、局所麻酔による皮下腱鞘の切開では済まなくなり、直視下のオペとなります。
後遺障害を残すのは、このようなケースに限られます。
2)ばね指
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ご自身の右手の甲を観察してください。
手指を伸ばすと、手の甲側に、筋状のものが浮き上がります。
浮き上がった筋状の組織を伸筋腱と呼び、指を伸ばす役割を果たしているのです。
ところが、右手で拳を作ると、伸筋腱が浮き上がってくることはありません。
これは、腱鞘が、腱の浮き上がりをコントロールしているからです。
ところどころにある腱鞘の中を腱が通り、腱の走行を安定させて、筋肉の力を骨に伝えていす。
手のひら側にも屈筋腱が存在しているのですが、手のひらが厚く、屈筋腱は観察できません。
手の甲と同じく、各関節に腱鞘があり,腱が浮き上がるのを抑えています。

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ヒトは、指を曲げて物を掴み、押す作業を繰り返しており、腱と腱鞘は、こすれあっているのです。
手を使い過ぎると、腱鞘の内側の柔らかい膜、滑膜が炎症を起こし、痛みや運動障害を起こします。
これが腱鞘炎と呼ばれるものです。

ばね指は、指を伸ばす際に、バネが弾かれたような動きをするところから名付けられています。
ばね指も腱鞘炎の1つで、弾撥指(だんぱつし)とも呼ばれています。
指の曲げ伸ばしがスムースでなくなり、指を伸ばすときに、引っかかりを生じるようになります。
痛みは、指の付け根に感じることが多く、親指、中指に多発しています。
さらなる悪化では、引っかかりにとどまらず、指を伸ばすことができなくなります。

腱鞘が肥厚して、腱鞘の中の腱が滑走できなくなる 腱鞘炎とは、刀の鞘が詰まって、剣を抜くことができなくなる状態です。

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