ACL前十字靱帯損傷(ぜんじゅうじじんたいそんしょう)

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膝は太ももとすねの骨をつなぐ関節で、膝には内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4つの靭帯が存在します。

内・外側側副靭帯は上下の骨が、横方向、左右にずれるのを、前・後十字靭帯は前後にずれるのを防止しています。

 

前十字靭帯は、大腿骨の外側と脛骨の内側を結び、脛骨が前にずれるのを防いでいます。

その目的から、前十字靭帯は、膝関節の安定性を保つ上では1番重要な靭帯です。

膝を伸ばしているとき、この靭帯は、張っている状態です。

交通事故では、膝を伸ばして踏ん張っているときに、膝を捻ると前十字靭帯損傷が起きています。

 

交通事故では、バイクを運転中の事故に多く発生、ほとんどは、断裂で、なにかが切れたような、ブチッという音を感じたと、多くの被害者から聞いています。

関節内は大量に出血して腫れ上がります。

 

前十字靭帯損傷は、lachmanテストで診断を行います。

靭帯が断裂していれば、当然、膝がグラつくのですが、そのグラつきの有無や、特性を、このテストで確認します。

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膝を1520°屈曲させ、前方に引き出します。

前十字靭帯断裂のときは、脛骨が異常に前方に引き出されます。

lachmanテストで大まかな診断がつきますが、損傷の程度を知るために単純XP撮影、CTスキャン、関節造影、MRI等が実施されます。 MRIがとても有効です。

 

ストレスXP撮影

 

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脛骨を前方に引き出し、ストレスをかけてXP撮影を行います。

断裂があるときは、脛骨が前方に引き出されて写ります。

後遺障害診断書には、○mmの前方引き出しを認めると記載をお願いしなければなりません。

 

関節鏡

関節鏡で直接、前十字靱帯や半月板損傷を確認することが可能です。

 

受傷直後は、膝を固定し患部を氷水でアイシングします。

一度断裂した前十字靭帯は自然につながることは無いようです。

軽症例に対しては、大腿四頭筋やハムストリング筋などを強化する、保存的治療が行われているようです。

 

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前方引き出しテストで、すねが太腿より前に異常に引き出される状態では、膝崩れを頻発し、半月板損傷を引き起こします。この場合、手術により靭帯の再建をおこなうようです。

 

その他では、痛みや腫れがひいた受傷46週間後に、関節鏡下において自家靭帯で靭帯再建術を行なうケースもあるようです。

 

ストレスXP撮影で10㎜以上の動揺性が認められる場合は、手術の対象となるようですが、極めて高度な技術を必要とします。

膝関節外来が設置されており、膝の専門医のいる医大系の総合病院を選択しなければなりません。

 

ACL前十字靱帯損傷における後遺障害のポイント

 

1)膝関節に動揺性が認められ、日常や仕事上に大きな支障が認められ、通常歩行に、常時、装具の必要性のある場合は、1関節の用廃で87号が認定され得ます。

 

2)受傷から時間が経過し、陳旧性損傷となっているときは、手術によっても治療はより難しくなるようです。

 

3)常時、固定装具を装着する必要性のないものは、1011号が、重激な労働に限って、固定装具の必要性のあるものは、127号の認定が想定されます。

 

4)後遺障害の立証には、ストレスXP撮影が必要となります。

ストレス撮影で、58mmの動揺性が認められれば、127号、810mm1011号、12mm以上で87号が、一つの目安です。

 

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