脛骨顆間隆起骨折(けいこつかかんりゅうきこっせつ)

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    右膝関節の正面骨格図                    脛骨近位端の後方図

 

812歳の小児に好発、成人でも発生している前十字靭帯付着部の剥離、裂離骨折です。

前十字靱帯損傷と同じですが、交通事故では、自転車やオートバイの転倒、転落で発生しています。

 

脛骨の上部で剥離しているのは、前十字靭帯であって、大腿骨ではありません。

脛骨顆間隆起骨折は脛骨の前十字靱帯付着部の裂離骨折であり、骨折は前十字靱帯の牽引力によって生じるもので、損傷のレベルでは、Meyersの分類が最も広く用いられています。

 

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1型 骨片が母床からほとんど離れていないもの、

2型 骨片の前1/31/2が浮き上がっているが後方では母床との連続性が保たれているもの、

3型 骨片全体が母床から完全に遊離しているもの、

3+型 骨片が後方に反転転位しているもの、

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骨片の転位の程度により4タイプに分類され、治療法の選択がなされています。

12型に対しては保存療法を、2型の内、骨片の存在により完全伸展が不能な例、前方動揺性が強い例と3型については、手術が選択されるようです。

 

症状は、膝関節の捻挫、打撲後に、急激に膝関節が腫れて強い痛みを訴え、膝を伸展することができなくなります。転位がなく、軽微なときは、XPで判断できませんが、膝関節内で骨折や靱帯損傷があるときは、吸引した関節液に血液が混入します。

骨折の有無を評価するのにはCTMRIが有用です。

 

治療は、整形外科にて整復と固定が行われるようです。

保存的療法では、平均すれば、45週の固定期間です。

予後は良好で、後遺障害を残すことは、あまり無いようですが、発見が遅れたものや、発見後、放置されて陳旧化したものは、膝の可動域制限や関節の安定性を失い動揺関節を生じることがあります。

 

脛骨顆間隆起骨折における後遺障害のポイント

 

1)私は、大人の脛骨顆間隆起骨折は、前十字靱帯損傷の可能性もあるため、Lachmanテストを行い、脛骨の前方引き出しのレベルを確認します。

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Lachmanテスト

膝を1520°屈曲させ、前方に引き出します。

前十字靱帯損傷では、脛骨が異常に引き出されます。

 

動揺性が認められるときは、ストレスXP検査で左右差を立証します。

経験則では、58mm127号、810mm1011号が認定されることがあります。

大多数は、127号が認定されています。

ポイントは、ストレスXP撮影による動揺性の立証にあります。

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テロスSE使用によるストレスXP撮影

Lachmanテストにより7mmの動揺性を認めると後遺障害診断書に記載されても、それだけでは不十分なことがあります。テロスSE使用によるストレスXP撮影を受け、画像分析ソフト、ONISにより左右差で7mmの動揺性あり、と診断してもらいます。3CTMRIで脛骨顆間隆起骨折後の骨癒合レベルの立証も行います。

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