後遺障害認定のポイント113)種々の突き指について


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手指の正常な状態では、上側に伸筋腱、下側に屈筋腱、関節の左右には、内・外側々副靱帯があり、それぞれ連結して、指の可動域を確保しています。

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腱断裂のイラストでは、人差し指の伸筋腱が、DIP関節のところで断裂しています。この断裂は、突き指の際の外力で生じた皮下断裂であり、突き指=伸筋腱の断裂が多数のようです。

断裂した先の手指は、伸ばすことはできません。

DIPPIP関節上部での皮下断裂は、一般的には、保存療法で治療、装具により、手指を伸ばした状態で4週間以上の固定が行われるのが一般的です。

開放性であれば、早期に開創、短縮している腱の断端を引き寄せ、縫合が必要になります。

 

次に、裂離骨折は、人差し指の伸筋腱が、DIP関節より先の付着部から断裂して外れた状況であり、裂離骨折もしくは剥離骨折と呼ばれています。

 

腱と関節包との結合部位では剥離骨折が多く、伸筋腱断裂によってマレットフィンガーと呼ばれる遠位指節間関節の屈曲変形が生じることがあります。

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軽度であれば6週間程度の固定で改善が得られますが、重度の腱損傷や骨折を伴うときは、手術による治療が選択されています。

骨折型、粉砕の程度、軟部組織の損傷の程度によっては、オペ後に指拘縮が起こりやすく、また、発生部位に関わらず、整復が不完全なときは、運動障害や運動痛を残します。

 

次に、脱臼骨折は、右人差し指の真中にある、PIP関節部で、交通事故による突き指では、頻度が高いものです。

手指の関節の骨折では、もっとも治療が困難で、やはり手術が選択されることが多いようですが、関節が安定していればシーネなどで固定して治療します。

 

最後は、側副靱帯の断裂です。

上記のイラストは、右手人差し指のPIP関節部、内側々副靱帯が断裂したものです。

手指関節の両側には、関節の側方への動揺性を制御し、横方向に曲がらないようにしている側副靭帯という組織があります。

側副靭帯は転倒などで、側方への強い外力が加わったときに損傷します。

受傷直後に適切な治療を行わないと、側方へ指が曲がる、クロスフィンガーや力が入らない等、不安定性を残します。この断裂は、人差し指よりも、母指MP関節尺側々副靭帯の損傷が好発部位のようです。

 

母指第2関節の尺側の側副靭帯の完全断裂では、ギブス固定を行っても治癒することは通常ありません。専門医による手術が必要になります。

 

不安定性が少ないときは、24週間のギプス固定で、その後、徐々にリハビリが開始されます。

XPで異常が確認されないときでも、一定期間の外固定は必要となり、不安定性が改善されないときは、手術が選択されています。

 

突き指における後遺障害のポイント

 

1)腱断裂、裂離骨折、脱臼骨折、側副靱帯断裂について説明しましたが、専門医以外の整形外科では、突き指であれば、そのうち治るとして特段の手当がなされないことが多いようです(実際、時間の経過により、痛みはほぼ消失するようです。)。

症状が重傷であることを説明するためにも、専門医の受診が必要です。

 

2)指の後遺障害は、骨折部の痛みと関節の機能障害が想定されます。

例えば、親指で107号の認定となるのは、MCPIP関節の可動域が、健側の2分の1以下とされ、他の指でも、用廃と評価されるのは、MCPPIP2分の1以下の場合ですが、通常はここまでの可動域制限を残すことはなく、14級9号の神経症状にとどまることが多いと思います。

 


 

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